成城補聴器のおためし補聴器「3ヶ月無料貸出 安心プラン」はじめました

こんにちは、成城補聴器フィッティングルームです。お陰様でお客様から多くのご連絡、ご試聴のご予約を頂戴しております。

そんな中、「成城補聴器の調整を自宅で試してから購入したい」「成城補聴器 原型仕様のイヤモールドで”自然な音”というものがどういうことなのか試したい」といったお声を頂戴する様になりました。

そこで、補聴器本体を3ヶ月間、無料でお貸出しできる「安心プラン」をご用意致しました。ご自宅で長期間おためし頂きながら、効果をしっかり確認の上、購入を検討いただけます。

成城補聴器の特徴である「良い聴こえ」=特殊な耳型採取も行います。一味違った耳栓と調整方針を是非一度、お試しください。

詳細は→こちらからどうぞ!
「成城補聴器の安心プラン」

 

     

客観的な指標②「周波数特性」←補聴器特性試験装置の記録から(重要)

客観的な指標①「オージオグラム」で、聴力を把握できました。次は補聴器が「どんな音に増幅しているか」を把握することが肝要です。

いま補聴器をお持ちの方やご家族の方にとっては、装用されている補聴器の内容を知る、ということになります。これから補聴器を作ってみたい方は、試聴の段階で得ることが出来る情報です。少し難しく思われるかもしれませんが、その見方をご案内申し上げます。

客観的な指標①「オージオグラム」が入手できましたら、次はその聴力をもとに、補聴器の音作りを行います。昨今の補聴器は(成城補聴器では殆どOFFですが)デジタル機能が大変多く、様々な調整項目があります。とりわけ基本的な項目が「周波数特性(しゅうはすう とくせい)」です。

この周波数特性の前に、補聴器の仕組みを簡単にご案内申し上げます。

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図A 補聴器の概要イラスト

図A「補聴器の仕組み」をご覧ください。補聴器は「音を大きくすること」が主な仕事です。音が補聴器に入ると、まずマイクロホンで補聴器に取り込まれます。その後、プロセッサーで音を処理・増幅して、イヤホンから大きくした音を出し、耳の奥の方へ導きます。

「周波数特性」は、補聴器に入ってきた音と、補聴器から出てくる音について、周波数毎の増幅具合を一目で解る様に、次の様な器械「補聴器特性試験装置」で測定すると得られます。

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図B-1 補聴器特性試験装置 本体
図B-2 補聴器特性試験装置の音響箱

実際の測定については次の動画でご覧いただければ解りやすいと思います。

↓ 動画に「音」は収録されていません ↓

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図C 補聴器特性試験装置で記録された「補聴器周波数特性」

図B「補聴器特性試験装置」で得られる図C「補聴器周波数特性」は、Y軸(縦軸)はオージオグラムと同様に音圧の表記です(*)。X軸はオージオグラムと同じ周波数[Hz]です。対数表記なので縦線の間隔が異なります。

(*)
補聴器用の周波数特性は[dB SPL]、ヒトの聴力=オージオグラムは[dB HL]と、絶対値では異なりますが相対的な比較は可能です。

図C 中央に山なりのカーブ2本がご覧頂けると思います。それぞれ「60dB」「90dB」と添えてあります。

「60dB」ラインは「60dBの音を補聴器のマイクロホン(入口)に入力したら、イヤホン(出口)から〇〇dBが出てきたよ(図Dの赤色の数値)」ということを表します。〇〇dBは、左側のY軸の数値を読み取ります。

入力音と出力音の差分は「利得(りとく)」=補聴器内部でどれだけ増幅されたかを表します(図Dの緑色の数値)。

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図D 補聴器周波数特性から読み解く増幅度

この利得が大きければ大きいほど、補聴器内部で増幅している仕事量が大きい、ということです。

装用者がうるささを感じず、言葉がよく聞き取れる様に利得を調整することが、補聴器販売店に課せられた役割です。調整方法(耳栓形状も含めたフィッティング)は各店舗、各担当によって考え方がまちまちで、聴こえ具合も異なります。同じ聴力の装用者に対して、同じメーカー、同じ型式の補聴器を提供する場合でも、調整する人間によって異なる調整を行うためです。

ご自身、ご家族の補聴器について、増幅具合がどうなっているのかを把握なさるために「補聴器周波数特性」のグラフを入手される事をお勧め致します。どれくらいの増幅が適正なのかは後述致します。

また昨今の補聴器は前述の通りデジタル補聴器が主流であり、その調整にはコンピュータを用います。コンピュータで動作する「補聴器調整ソフトウェア」からも「補聴器周波数特性」は入手可能ですが、これは望ましい記録ではありません。

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図E 補聴器特性試験装置と調整ソフトウェアの関係

「補聴器調整ソフトウェア」は、補聴器ごとに異なるマイクロホン特性やイヤホン特性を無視した「多分こうなるだろう」という目標値に過ぎません。補聴器側に感度不良などの不具合がある場合も見抜くことができません。

もしも補聴器販売店舗で補聴器周波数特性を入手される場合は、補聴器を実際に測定する「補聴器特性試験装置」から出力された「実際の周波数特性」をお求めになる様、お勧め申し上げます。

オージオグラムと、スピーチバナナ

私の父は聴こえが悪かったです。

家族の呼びかけに応答せず、テレビのボリュームも大きい。でも本人は「聴こえているよ」と言う。この本人と家族の印象のギャップは、なぜ生じるのでしょうか。

補聴器の客観的な指標として、聴力を把握することが大切と前述致しました。その情報として、耳鼻咽喉科、もしくは補聴器販売店舗において「オージオグラム」を入手出来たと思います。このオージオグラムと日常生活での聴こえの対応を考えてみましょう。

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図A オージオグラム_年齢別閾値 (リオン株式会社 リオネット補聴器 総合カタログより)

図Aは聴こえが「良い」方の、年代別オージオグラムです。オージオグラムのX軸(横軸)は音の高さ=周波数です。単位はヘルツ(Hz)。右側ほど高い周波数、左側ほど低い周波数を表しています。それに対してY軸(縦軸)は音の大きさ=音圧です。単位はデシベル(dB)です。

オージオグラムは変わったグラフで、縦軸(Y軸)は下方ほど数値が大きくなり、上方は数値が小さくなります。20代、30代では低い音(図の左側)から高い音(図の右側)まで、概ね0dB(ゼロ デシベル)で聞き取れています。聴力域値には障害がない、と言うことになるようです。

オージオグラムに記載されているライン(最小可聴域値)よりも上の音圧(ややこしいですが、グラフ上では下方)の音は、聴こえているはず、と言う理解になります。

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図B オージオグラム 聞こえる範囲

ご家族のため、もしくはご自身のために入手されたオージオグラムと、図Aを見比べてみてください。検査(測定)された方の年代に相当する図Aのグラフ(ライン)が、概ね同じ位置、もしくは上方であれば、年齢相応に聴こえが良いと言うことになります。

それに対して下方に位置するのであれば、聴こえが比較的にお悪い、と言うことになるようです。ご心配な方は耳鼻咽喉科を受診なさることをお勧め致します。

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図C 日常の音とデシベルの対比図 (リオン株式会社共催 東京都耳鼻咽喉科医会 オージオメータ講習会テキスト オージオメータによる聴力測定Q&Aより)

0dBでも、-10dB(マイナス10デシベル)でも、検査で用いるヘッドフォンから音は出ています。聞こえが良い人達が聞き取ることが可能な一番小さな音の平均を「ゼロdB」としているからです。それよりも小さな音で聞き取る事が出来れば、マイナス デシベルとなります。

さて図Aでは、40代、50代、60代と歳を経るごとに、主に高い音の域値が上昇している(グラフ上では下の方に推移している)事が見て取れます。これはより大きな音にならないと知覚(自覚)出来ない、と言う事です。

でもお年を召されても補聴器を必要となさらない方が多くいらっしゃるのは、なぜでしょう。それは次の図Dを用いてご案内申し上げます。

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図D スピーチバナナ(日本語,英語),聴覚障害等級_成城補聴器

図Dは、成城補聴器で作成しましたオージオグラムです。大きなバナナが中央に二本、見えます。これはある言語がことばとして必要とする周波数帯、音圧を模したもので「スピーチバナナ」と呼ばれます。黄色いバナナが「日本語」、緑色のバナナが「英語」です。

緑色のバナナ(英語)は、黄色いバナナ(日本語)に比べて右上方向にズレています。英語は、日本語に比べてより高い音や小さな音が多く含まれている事がわかります。

日本人が英語のヒアリングを苦手とするのは、英語の子音は日本語に含まれない周波数帯があるために、聞き取りが困難であるからと教えられた事があります。英語は子音が重要な言語で、日本語は母音が大きな比率を占める言語である事が伺えます。

このことから、聴力がある程度低下しても(域値が上昇しても)日本語の聞き取りには(英語に比べて)不自由を感じない場面が多いことを示唆します。

私の父のオージオグラムは、高い周波数帯が聞き取り難く、低い周波数はなんとか母音を聞き取れるようなカーブを描いていたようです。そのため本人にとっては母音がよく聞こえているため「そんなに不自由ないよ」と言うことになります。日本は欧米諸国に比べて補聴器の普及率が低い(*)のは、色々な原因が推測できますが、そんな言語の違いも影響しているように思います。

(*)
Japan Trak(ジャパン トラック)2015(日本補聴器工業会 調べ)において、各国の難聴者率、補聴器使用の調査がなされました。難聴者率は各国ほぼ同じであるのに対して、使用率は日本が他国に比べて低いことが判りました(図E参照)。

→日本補聴器工業会 HP

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図E 難聴者率、補聴器使用率

この影響は国家間の公的支援の違いなどが考えられていますが、言語の周波数特異性による恩恵(ヒトの加齢性難聴は高い周波数から始まるが、言語としての日本語は比較的低い周波数が重要)もあるように推測します。

補聴器を必要とするのは、多くの場合、ことばの聞き取りに困難を覚えるときだと思います。音圧、周波数の側面から見ると、このスピーチバナナの範囲外まで聴こえが悪くなられたときに、そのように感じられると思います。

ここで図Dを例にしますと、聴こえが良い80代の方でも、日本語の黄色いスピーチバナナに高い周波数帯域が掛かっています。でもほとんどのバナナはまだラインの下方(聴こえているエリア)にあるので、補聴器は不要と考えられます。

このオージオグラムのラインがグラフ下方に下がってきた=聴こえがお悪くなってきた(ややこしいですが「域値が上昇している」といいます)方は、そのラインよりも更に下方の音しか自覚できません。

ある方は、子音が聞き取りにくくなった時に難聴を自覚されるかもしれません(例:250Hzから1,000Hzが35dBくらい。且つ2,000Hzが50dB以上)。またある方は、スピーチバナナの半分くらいが聞き取れなくなった時(例:250Hzから2,000Hzが50dB以上)かもしれません。

その他、家族に大きな声で話してもらうことができる立場の方なら、スピーチバナナ自体が下方に移動(音圧が上昇)しますので、補聴器自体が不要になるかもしれません(私の父はこのタイプでした。結果的に母はいつも大きな声で話す必要があり、周りの人が大変でしたけれども)。

全ては個人差と環境に応じて異なりますので、参考例としてご覧頂ければ有り難いです。

客観的な指標① 標準純音聴力検査

標準純音聴力検査(ひょうじゅん じゅんおん ちょうりょく けんさ)。

難しそうに感じますが、この検査の簡易版は、おそらく多くの方が学校検診や企業健診などで経験されています。それは補聴器を介さず、生身の身体(耳)だけで測定します。ヘッドフォンを頭に掛けて、「ピー、ピーとかプー、プーとか、かすかにでも聴こえたらお手元のボタンを押し続けてください」と説明を受けるアレです。

この検査で右耳、左耳のそれぞれの最小可聴域値(さいしょう かちょう いきち)を調べます。最小可聴域値とは、その方が各周波数で自覚できる、一番小さな音のことです。

「聴こえが悪い気がする」と耳鼻咽喉科を受診すれば、保険診療で検査してもらうことが出来ると思います。この最小可聴域値を右耳、左耳で各周波数を線でつないだものが「オージオグラム」といいます。

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上図が「オージオグラム」です。赤マルと青バツ×の記載が確認できます。バツだからだめという意味ではありません。赤マルは右耳。青バツ×は左耳です。

それぞれ気導(きどう)の検査結果を表記しています。気導とは、ヘッドフォンを用いて、鼓膜等を通じて耳の奥(内耳)に音を伝える方法です。

これに対して、オージオグラムでコの字型、[→右耳、]→左耳で表記されるのは、最近話題の骨導(こつどう)です。

骨導は音を、鼓膜を経由する空気振動ではなく、頭蓋骨を振動子で揺することで内耳(蝸牛)に直接音を伝える方法です。骨導での検査(測定)も、オージオメータでは可能です。

上記例では、1,000Hz(ヘルツ)という周波数では、左耳が20dBで知覚できているのに対し、右耳は25dBで知覚できています。この結果からは、若干右耳の聴こえが悪い、ということになります。また高い周波数(オージオグラムの右側)が低い周波数に比べて聴こえが悪くなっているのも判ります。

この検査の診療報酬点数は2019年現在、350点(3,500円)。3割負担の保険証をお持ちの家庭なら、自己負担1,050円の検査費用。補聴器購入や調整の前に必要な検査です。補聴器購入が前提で、且つ補聴器相談医を受診すれば「診療情報提供書」という書面に結果の記載や、別添えで頂くことも可能です。本ブログで前述致しました客観的な指標①として、是非、先生から入手してください。

オージオグラムは、オージオメータという医療機器を用いて、且つ耳鼻咽喉科で検査して初めて得られます。オージオメータは日本工業規格で作り方が定められ、厚生労働省の薬事認証を経て世の中に送り出される医療用検査機器です。今は世界共通の音圧校正になっていますので、どの国でも同じ検査結果を取得できます。

昨今、補聴器メーカーなどからスマートフォンで聴力を測定できるようなアプリやサイトが出てきていますが、オージオグラムの取得はできません。正確な聴力の把握には耳鼻咽喉科で正しい情報を取得(*)してみてください。

(*)
成城補聴器フィッティングルームでは、補聴器をお使いの方が「聴こえが悪い」という主訴の際は、補聴器の出力特性を確認し、補聴器側に問題が見当たらなければ、装用者の聴力測定を行います。

店舗で用いているオージオメータは、ろう学校向けのリオン製オージオメータ AA-76や、大学・総合病院向けの最高機種AA-75、出張用途のコンパクトなAA-77A等を複数台備えて、病院と同様の検査手順(日本聴覚医学会 聴覚検査法 2008)で測定が出来るように心がけています。

補聴器の調整に必要な測定なので、当店では費用は頂いておりません。場合によっては耳鼻咽喉科に紹介し、診察・治療をお勧めする場合もございます。

「聴こえが悪い」という主観的な評価だけでは、その原因の推察は不可能です。客観的な情報(耳だけ・補聴器だけの二種類の測定と、過去の調整記録との比較)があって初めて、その原因追求と対策が可能です。

補聴器はコンピュータを用いて簡単に出力を上げることができる為、聴こえの悪化の精査をしないで対応する事も可能です。その場は解決しますが、危険な難聴を見逃してしまう場合も。医療連携が日常的に行われている補聴器店舗を見つけて「かかりつけ店舗」にすることが大切だと思います。

成城補聴器と同じ方針・対応のお店は全国にたくさんあると思います。それらの店舗では精査のためお待たせしてしまう場合もありますが、ご理解頂けますと幸いです。

 

 

補聴器で「良い聴こえ」に至る道筋

「良い聴こえ」って、なんだろう?とよく考えます。

良い聴こえが欲しくなるのは、生のオーケストラを聴くとき、友人との会話を楽しむとき、テレビの視聴をするとき、などなど。

こと、人工聴覚器(補聴器、人工内耳、人工中耳、BAHA、etc…)を介して聴く場合は、それらを必要とするご本人と一緒に、医師や言語聴覚士、認定補聴器技能者らが「補聴する音」を個々人の聴力に合わせて、作り上げていく必要があります(ここでは集音器は含みません。本人以外の誰かが聴力に合わせて調整をしてくれる製品では一般的に無いため。)

小さな音でも良く聴こえる方=健聴者(けんちょうしゃ)の感覚では、難聴のご家族の方には自分と同じように聞こえて欲しいと願うかもしれません。私もそうでした。同じテレビ番組を観ていても、音量が父と合わない。父が一人で観ている時のテレビは爆音。そこで難聴の父に補聴器をプレゼントしました。

結果的に父は小さな音でも感知できるようになりましたが、初回フィッティングでは「言葉は大きくなったけれど、雑音も大きい」という評価になりました。

「雑音」とは、補聴器の内部から発する自己ノイズではありません。生活環境に存在し、健聴者は日常的に感知しているけれど、気にも留めていない音たちのこと。それはエアコンの音であったり、蛇口の水道水だったり、新聞をめくる音だったり。車の走行音、地下鉄のホームの雑踏や、食事中に聞こえる自身の咀嚼音も意識しない生活騒音かもしれません。

これらは健聴者にとって存在して当たり前。普段は何ら気にならない騒音ですが、徐々に聴力が低下された方(加齢性難聴・老人性難聴)にとっては存在しない音。補聴器を装用した結果、急に聴こえ(知覚)し始めます。場合によっては「アタマがクラクラしそうな騒々しさ」を覚える方もお見えです。あたかも静かだった自宅が、急遽ロックコンサート会場になってしまったかのように。

難聴の父にとって、静かな世界こそが自分の環境であって、そこに多くの音を注がれることは煩わしい日々の幕開けになってしまったのかもしれません。これが、掛ければ大概よく見えるようになる「眼鏡」と大きく異なる、補聴器の難しさ(*)だと思います。

(*)
もちろん、調整の詰めの甘さや、補聴器形状の至らなさ、そもそもの耳栓の選択ミス(オープンフィッティングすべきで無い事例にそれを販売している)など、補聴器店舗側で解決すべき事例が多く放置されている場合もあると耳鼻咽喉科の先生方から伺います。それら未熟なフィッティング(調整力)をご本人の慣れや、補聴器の限界のせいにして、販売店が逃げてしまうことはあってはならない事だと思いますが、実例として散見される様に思います。この事例は別途次回以降にご紹介申し上げます。

この補聴器装用者の「主観」=「補聴器をしていないときの聴こえと異なる」「騒音が大きくて困る、音を下げて欲しい」という要請に応えて増幅度を下げて続けていくと、あっても無くてもあまり変わらない「無いよりましな補聴器」、もっとひどい場合には「無い方がいいかもしれない補聴器」になってしまうと、耳鼻咽喉科の先生から教わりました。結果、使わなくなってしまうことも多く有ると伺います。折角高額な補聴器を購入したのに、タンスの肥やしになっては勿体無いですよね。

この「主観的評価」だけで補聴器の調整を行うことは良いことではありません。では、どうしたら良いのでしょうか?その答えが「客観的評価」であると考えます。補聴器をする前とした後で、どれほど聴こえが向上しているかを把握し、その情報を元に比較、検討、調整を行うことが重要です。

この客観的な評価は、補聴器の販売店スタッフ自らが自省をしながら行うことがあるべき姿ですが、できれば利益相反の無い第三者的視点によって、すなわち耳鼻咽喉科の補聴器相談医や補聴器適合判定医ら医師の指示で検査を受け、評価を頂くことが望ましいと思います。

具体的には

  1. 装用者自身が補聴器を用いない、自前の聞く能力。聴力(耳)。
  2. 補聴器単体の増幅度などの性能。これを「補聴器特性」と言います。
  3. ヒト(耳)+補聴器の合計能力。補聴器装用状態の音場検査結果など。

これら三種をそれぞれ検査(測定)しつつ、適切な補聴器フィッティングが成されているのか、医師に監視してもらう(「補聴器適合検査」といいます)ことが望ましいと思います。

しかしそういった医療機関は限られ、また通院が困難な場合もあると思います。そんな場合には第三者的な視点が薄れますが、購入後においても、認定補聴器専門店にて「定期的に(*)測定をしっかりと行ってもらい、スタッフから説明を受け、現状把握を装用者ご自身やご家族がしっかりとなさることが肝要と考えます。

(*)
成城補聴器では初回ご購入時はもちろん、いつでも、何度でも無料でチェックし、その都度 調整・見直しを行います。お渡し時に、客観的な結果が当社指標(後日、詳細をご案内致します)に達しない場合は効果がないと判断し、ご販売は致しません。

大切なのは「主観」と「客観」のバランスだと思います。三種類の検査(測定)の詳細は、また次回以降にご案内申し上げます。

(耳鼻咽喉科 先生方へ:本ブログに不備や誤り、ご意見等ございましたら是非ご指摘、ご指導賜りたく、よろしくお願い申し上げます。)

補聴器や聴こえに関する情報発信、はじめます。

成城補聴器フィッティングルームです。

平成元年にオープンしました当店も、早30年。培ってきた知見・情報を、令和の時代に際してこれから発信して参ります。

初回は、日本の補聴器市場についてご案内申し上げます。

日本で初めての量産型補聴器は、1948年に東京都国分寺市のリオン株式会社から発売されました。その後、国産補聴器「リオネット」は70年に渡って国内に普及し続けて参りました。

日本の補聴器市場は、ソニー等の日本を代表する大企業の参入や撤退を経て、超高齢社会の国内事情に合わせるようにほぼマイナス成長を経験することなく拡大を続けます。2018年1月から12月の総出荷台数は585,255台(日本補聴器工業会調べ)。もはや希少な製品ではなく、お知り合いのどなたかが購入される様な時代になってきました。年間60万台に達するのもこの数年のうちと推察されます。

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供給体制も多彩な陣容となっており、海外メーカーも含めて11社、17ブランド。この中から自身に最適な補聴器を見つけるなんて、とても大変なことの様に思います。

リオン株式会社

ブランド名:リオネット

〒185-8533 東京都国分寺市東元町 3-20-41
Tel:042-359-7880 Fax:042-359-7441

URL:http://www.rion.co.jp

E-mail:info@rion.co.jp

パナソニック株式会社・パナソニック補聴器株式会社

ブランド名:パナソニック

〒224-8539 神奈川県横浜市都筑区佐江戸町 600番地
Tel:045-939-1835 Fax:045-939-1408

URL:https://panasonic.jp/hochouki/

E-mail:phc-cs@gg.jp.panasonic.com

Audmet株式会社

ブランド名:オーティコン、バーナフォン

〒212-0013 神奈川県川崎市幸区堀川町580番地 ソリッドスクエア西館16階

(オーティコン) Tel:044-543-0615 Fax:044-543-0616
URL:http://www.oticon.co.jp/

E-mail:info@oticon.co.jp

(バーナフォン) Tel:044-520-6101 Fax:044-520-6107
URL:http://www.bernafon.jp

E-mail:cs-info@bernafon.co.jp

GNヒアリングジャパン株式会社

ブランド名:リサウンド

〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-6-3 MMパークビル8階
Tel:045-277-1133 Fax:045-277-1134

URL:http://www.resound.com/

E-mail:info@gnresound.jp

コルチトーン補聴器株式会社

ブランド名:コルチトーン

〒113-0033 東京都文京区本郷 4-1-5
Tel:03-3813-9911 Fax:03-3814-9200

URL:http://www.cortiton.com/

E-mail:master@cortiton.com

シバントス株式会社

ブランド名:シーメンス、シグニア、レクストン、A&M

〒242-0001 神奈川県大和市下鶴間1623-14 三機大和ビル6階
Tel:046-409-4133 Fax:046-407-1133

URL:http://www.signia.jp/

E-mail:cs.jp@sivantos.com

ワイデックス株式会社

ブランド名:ワイデックス、コセルギ

〒131-0034 東京都墨田区堤通1-19-9 リバーサイド隅田セントラルタワー
Tel:0120-332-604 Fax:0120-332-394

URL:http://www.widexjp.co.jp

E-mail:info@www.widexjp.co.jp

スターキージャパン株式会社

ブランド名:スターキー

〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜2-6-23 金子第2ビル3階
Tel:045-475-9701 Fax:045-475-9706

URL:http://www.starkeyjp.com/

お問い合わせ窓口:http://www.starkeyjp.com/inquiry_top​

ニュージャパンヒヤリングエイド株式会社

ブランド名:ベルトーン、ユニトロン

〒162-0825 東京都新宿区神楽坂 4-5-1
Tel:03-3269-4133 Fax:03-3269-4633

URL:http://www.njha.co.jp/

E-mail:info@njha.co.jp

ソノヴァ・ジャパン株式会社

ブランド名:フォナック

〒141-0031 品川区西五反田5-2-4 レキシントン・プラザ西五反田
Tel:0120-06-4079 Fax:0120-23-4080

URL:https://www.phonak.com/jp/ja

E-mail:lifeison.jp@phonak.com

マキチエ株式会社

ブランド名:マキチエ

〒103-0027 東京都中央区日本橋3-2-3 ユニバース第1ビル 4階
Tel:03-3277-2544 Fax:03-3277-3702

URL:http://makichie.co.jp/

良い補聴器と出会えることは、本当に人生が変わるほど重要な事だと考えます。

少しでもそのお手伝いができる様に、本ブログが羅針盤になれる様に尽力申し上げます。どうぞこれから、よろしくお願い申し上げます。